【archive】飯塚純 個展 REPHOTOGRAPH
先日まで、当店併設のギャラリースペースで開催された 飯塚純さんの個展「REPHOTOGRAPH」。
7日間行われたこの個展では、2016年からスタートした「REPHOTOGRAPH」シリーズの新刊発表と、新たにアクリル加工された作品パッケージの展示。そして、過去に制作された残りわずかな作品のポップアップも同時開催となりました。
今日のブログでは、飯塚さんとDOOKSさんによる展示会をお写真で振り返ります。
「REPHOTOGRAPH」
Jun Iizuka × DOOKS
「REPHOTOGRAPH」
Jun Iizuka × DOOKS
期間
2022年9月17日(土) - 9月25日(日)
飯塚純
https://juniizuka.studio.site/
Instagram:@juniizuka
DOOKS
http://dooks.info
Instagram:@dooks.aijima
作品ディスプレイデザイン:Atelier O/R
https://atelier-o-r.studio.site/
@atelier.o.r
「REPHOTOGRAPH」シリーズは、作家自身が日記のように撮り溜めた写真をモニター越しに再撮影した一冊366ページに及ぶシリーズの作品集。
美術家である飯塚純とDOOKSとのプロジェクトとしてスタートし、年1回ほどのペースで出版。今回で6冊目となりました。
この複写行為は、写真データが日々大量に蓄積されていくことで、希薄になっていく記憶やイメージを繋ぎ止めようとしているようにも感じられます。
モニター越しに再撮影された写真には、ゴミやスレなども含まれイメージが鮮明ではない故に、忘却の彼方へ向かっていく人間の記憶そのものを結晶化させているかのようにも見えます。
コンセプチャルアートのベクトルが含みもつ公的なイメージとは異なる、極めて私的で曖昧な時間の厚みを物質的に感じられる本としてまとめられています。
今回は、新刊発表、アクリル作品の展示、過去作品のポップアップという3つの部門で構成された展示会となりました。
ギャラリーの空間に合わせて作られた作品展示のふたつの什器。
そこに並べられたアクリル作品には、壁面に設置された大きなプリントが写り込み、この場所にきたからこそ目にすることのできる作品同士の交わりがありました。この展示会の一つのおもしろさとなったように思います。
また、当店の展示用什器もご活用をいただき、ポップアップスペースの展開も行っていただきました。書籍作品とも相性の良い本棚は、高さや厚み、背表紙などという「本」の特徴を活かしながら、配置に余白を生むことで、それぞれの作品にのめり込んでいただける空間作りが行われていました。
STAYFUL LIFE STOREの撮影スタジオ・レンタルスペースでは、展示用什器のお貸出や、お持ち込みのご相談も承っております。
事前にスペースの下見へお越しいただき、展開イメージを膨らませていただくこともできますので、どうぞ気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。